看護師からさらにスキルアップするために、さまざまな資格取得を目指す方が増えています。最近では、認定看護師や専門看護師などの資格が人気のようです。
ここでは看護師が次のステップに進むためには、どのような資格を取得すれば良いのかをご紹介します。
認定看護師とは、特定の看護分野において、熟練した看護知識と技術を有する資格で、救急看護や重症集中ケア、ホスピスケア、訪問看護、がん性疾痛看護、がん化学療法看護などの種類があります。
認定看護師の受験資格を得るためには、保健師、助産師、看護師のいずれかの資格と実務経験5年以上が必要となります。そのうち3年以上は認定看護分野での経験を積んでいなければなりません。
また、認定看護師の教育課程を修了するには、100万円程度の費用が必要と言われています。
合格率は毎年90%を超えていますが、試験の難易度よりも実務経験がネックになるようです。5年の実務経験はクリアできたとしても、自分の希望する専門分野での実務経験3年となると、専門分野の科目が閉鎖されてしまったり、他の科に移動させられてしまったりと、なかなか難しいことが多いようです。
専門看護師とは、ある特定の専門看護分野において、卓越した看護実践能力を有する資格です。日本看護協会専門看護師認定試験に合格しなければ取得できません。
専門看護師の資格を取得するためには、看護系大学院の博士課程を修了。専門分野の専門看護師カリキュラムをトータルで26単位取得する必要があります。
他にも実務経験が通算5年以上で、3年以上は専門看護の経験が必要になり、そのうち1年間は修士課程終了後の実務経験でなければいけません。
認定審査は2次審査まであり、1次は書類審査、2次は口頭試問です。
合格率は毎年95%前後を推移していますが、これは、誰でも合格できるということではありません。認定看護師の受験資格を得るまでのたくさんの条件をクリアした、多くの知識や高い技術を習得した看護師が受験するのでこのような高い合格率があるのです。
介護福祉士の資格を取得するには、専門学校や短大、または大学などで履修し、受験資格を取得。試験に合格して介護福祉士となる方法と、介護福祉士を育成している養成施設で学びながら、資格を取得する方法があります。
他にも介護施設などで3年以上の経験を積むことで、受験資格を得ることが可能です。
合格率は65%前後です。高齢化社会により、介護の職場の拡大や介護職員の需要の高まりもあり、受験者数は年々増えているようです。
社会福祉士の受験資格を取得するには、大学や専門学校で指定科目を履修する、または養成施設で指定科目を取得するといった方法があります。
社会福祉士の合格率は25%前後で、難易度は低くはありません。しっかりと計画を立てて試験対策をする必要があります。
ケアマネージャーは都道府県の認定資格で、介護支援専門員を指します。ケアマネージャーの資格を取得するためには、都道府県が実施している介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、介護支援専門員実務研修の全日程を受講しなくてはなりません。レポートを提出後、登録申請して介護支援専門員証の交付を受けることになります。
合格率は約30%です。試験の合格者を職種別に見てみると、介護福祉士、看護師が最も多く、他職種についてはいずれも10%に満たない割合となっており、難易度の高い資格だと言えます。