看護師からのキャリアアップとして、「介護支援専門員(ケアマネジャー)」になる道があります。ケアマネジャーは介護に関わる専門職であり、少子高齢化が進む現在の日本ではニーズが増えている職業です。
今回は「ケアマネジャー」になるための条件や資格、仕事内容についてご紹介します。
ケアマネジャーの主な仕事内容は、介護を必要とする人への介護サービスプランの立案や、サービスの調整や管理です。実際に介護を行なう介護サービス事業者とも連絡を取り、全体のコーディネートを行ないます。
介護サービスの利用者は一人ひとり状況が異なります。そのため、利用者やその家族としっかりコミュニケーションをとり、それぞれに適したケアプランの提案や、適切な施設や医療機関の紹介をします。
具体的には以下のような業務を行ないます。
ケアマネジャーにとって介護や福祉の知識はもちろん重要ですが、ヒューマンスキルやコミュニケーションスキルも非常に重要になります。要介護者やその家族から親身になって悩みや相談を聞き、介護施設や介護サービス事業者とも密に連絡を取り合うためです。
他にも悩みや相談から、サービスの改善につなげる提案力も問われます。
ケアマネジャーになるためには、「介護支援専門員」の資格取得が必要です。
資格取得の対象者は、福祉や保健医療機関での実務経験が5年以上の人に限られます。
その後、各都道府県で実施する「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、「介護支援専門員実務研修(32時間以上)」を受講します。研修の最後に合否を判断するレポートを提出して、合格すれば「介護支援専門員」の資格を取得できます。
看護師からケアマネジャーになるには、少なくとも看護師として5年以上の実務経験と、上記の資格試験をクリアしなければなりません。
介護医療、栄養師、福祉師のスキルはケアマネジャーに活かせます。看護師としてのスキルを磨くだけでなくこれらの知識も身につけるとよいでしょう。
ケアマネジャーは介護サービス事業者や医療関係者との連携も必要です。看護師の間にこれらの人脈やネットワークの構築も意識しておきましょう。
ケアマネジャーは今後さらに需要の拡大が予想される職業ですので、看護師からキャリアチェンジをお考えの方は選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。