一般的に看護職の給与水準は比較的高いと言われています。看護職は資格が必要なものがほとんどで、その資格も細かく分類されています。看護の中でも専門性の高い助産師の場合、給与はどの程度になるのでしょうか。
正社員として病院に勤務している場合、給料は月給制です。平均年収は賞与含め520万円前後と言われています。月収にすると35万円前後になります。
助産師は看護の中でも専門性が高いため、看護師よりも給与水準は高い傾向にあります。その要因としては、夜勤手当などがつく点が挙げられます。
他の看護職にも言えることですが、助産師の場合、スキルと経験によって給与は大きく変わってきます。未経験者の場合、初任給の平均月収は17万円程度と決して高いとは言えません。そこから経験を積むことで、給与は徐々に上昇していき、30代で月収28万円以上、40代で35万以上、年収で500万円を超えるようになっていきます。
産婦人科で勤務する場合は、看護師と同じ業務も行なわなければいけないので、看護師から助産師への転職を考えている場合は、看護師のスキルもしっかりと身に付けておくことが、転職時に高い給与を得るためのポイントになってきます。
助産師の平均年齢は45.5歳と比較的高い年齢になっています。70歳を超えても助産師として働いている方がいるほど。このことからも助産師は長い経験を必要とする専門職であり、また長く働くことのできる安定した職であるとも言えます。
正規雇用ではなく、派遣社員やパートタイムで助産師として働く方法もあります。
これらの雇用形態の場合は、時給制になることがほとんどです。時給の平均は1,800円程と比較的高い水準。派遣やパートであっても資格が必要な職であることが高給の要因と言えます。
助産師は女性の専門職なので、子育てをする方も多くいます。しかし、助産師の仕事は夜勤もあり、出産は突然始まるため、残業や休日の出勤がある職場が多いのが現状。そのため生活のリズムは不安定になりがちです。
その点派遣社員やパートタイムであれば、勤務日数や時間の融通が利きやすいため、子育てと仕事を両立したい方にとっては適した働き方なのではないでしょうか。助産師は多くの病院で不足しており需要が高いため、勤務日数が少ない場合でも比較的雇用されやすい状況にあります。
ほとんどの場合、正規雇用での助産師は、一般的な保険制度等に加入しています。
勤務時間はシフト制で、日勤と夜勤があり、3交代制、または2交代制になります。
また、上記にも述べたように突然始まる出産に対応しなければならないため、残業や休日出勤もあり、体力的にはハードな面があるのは否めません。
しかし、給与水準も比較的高く、長く働くことができる助産師は看護職でも人気のある職の1つです。