看護師の新人研修について

看護師の新人研修について

新人研修は、就職する病院を選ぶ際の重要ポイントの一つです。将来自分がどのような看護師になれるのか、安心して仕事ができるのか、といったことは新人研修にかかっているとも言われているのです。特に卒業後3年間の勉強は、看護師の将来を左右するものでもあります。ここでは、看護師としてスキルを身に付ける新人研修について紹介しましょう。

看護師の新人研修の流れ

看護師の新人研修は、ほとんどの病院では、新人オリエンテーションから始まり、2週間~1カ月程度の集合研修の後、病棟に配属されます。病棟において配属された後はそれぞれで勉強会が開催され、プリセプター制度によって教育を受けるようになります。
全体研修としては3カ月、6カ月、9カ月と3カ月ごとに新人が集まって行われることが多いです。また、全体研修は、それぞれの部署に配属になった同期が集まり、感想や悩みを言える場となっていることが多く、そこで不安を解消することができるというメリットがあります。

新人研修で力を入れていること

近年の新人研修で多くの病院が力を入れていることの一つに、実技研修があります。看護学校のカリキュラムが変更になってから、実技指導の時間が減少し実技に不安を覚える学生も増えています。そこで、看護基礎技術をしっかりと身に付けられる研修を実施しているのです。
機器や人形などを使い、実践に近い形で何度も繰り返し行うことで、確実に覚えらえるような研修内容となっています。この実技研修が充実していることで、病棟で実際に必要な技術も自然と身につき、実践に活かすことができます。

安心のプリセプター制度

プリセプター制度とは、一人の新人看護師(プリセプティー)に対して一人の先輩看護師(プリセプター)が教育や指導を担当し、業務から精神的な面までフォローをする制度です。プリセプターがいることで、わからないことがあった場合に誰に聞いていいかわからない、という問題がなくなりますし、指導が統一されるので迷いなく学ぶことができます。自分の成長を誰かがしっかりと見ていてくれるということは、新人看護師にとって非常に心強いものです。「新人の時にプリセプターがいて本当に安心できた」という声も多く聞かれます。
時には厳しく、時には優しくプリセプターが指導してくれるのは、新人看護師にとって安心できる教育体制でしょう。中には、プライベートにおいても何かと気を遣ってくれる先輩もおり、それも新人の不安を解消する要素となります。

現在では新人研修を充実させている病院が非常に多いです。基本的な目的はそれほど大きく変わりませんが、内容や研修方法などは病院ごとに異なります。自分の希望する形で指導してもらえるのかなどを考慮し、病院選びをすることが大切です。
また、新人の時期はレベルがさまざまです。同期と比べて自分ができないと思い込み、それがストレスになってしまうことも。しかし、1年生の時は覚えが悪かったのに、成長するにつれ素晴らしい看護師になった、ということはよくあります。自分のペースで一つひとつ確実に学んでいくことを心がけましょう。



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