女性にとって、妊娠、出産は人生における一大事です。出産の際に妊婦をサポートする助産師は、無事出産するための大事な役割を担っています。
ここでは、助産師の概要や必要な資格について紹介します。
助産師とは、主に妊婦さんの出産のサポートを行ないます。昔は産婆と呼ばれ、出産時に赤ちゃんの取り上げを行なっていました。
助産師は出産時だけでなく、妊婦、じょく婦、(出産直後の女性)、新生児のサポートも行ないます。具体的には、健康管理、食事や運動などの生活指導、出産後の母乳指導や育児指導、新生児の健康管理など妊娠から出産後までを一貫してサポートします。また、助産師は女性のみ取得ができる資格です。
助産師は国家資格になるため、資格の取得が必要です。
助産師の資格を取得するには、まず看護師の資格を先に取得する必要があります。
資格取得までの具体的な道のりは主に2つの方法があります。
助産師国家試験の合格率は平成25年度で96.9%(厚生労働省調べ)と非常に高くなっています。学校で問題なく学んでいればまず合格できると考えてよいでしょう。
助産師は新たな命が産まれる瞬間に立ち会う仕事です。新しい命が誕生する瞬間はもちろん素晴らしいものですが、仕事の現場はそればかりではありません。時には辛い瞬間に立ち会うこともあります。毎日のように命に関わる現場で、冷静に対応することができる強い精神力と冷静な判断力が求められます。
これに加え、「妊婦の立場に立って考えられる人」が向いていると言えます。助産師は出産時のサポートだけでなく、妊婦のメンタルケアも行ないます。そのためには妊婦の身体だけでなく精神状態に関する知識も必要になります。
出産前の妊婦は何かと不安に苛まれます。過敏になっている心を落ち着かせ、お腹の赤ちゃんとお母さんが健やかに過ごせるよう心身共にサポートしてあげることが求められるのです。